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  • 執筆者の写真Hirokazu Kobayashi

「ゲノム編集」 て何だ?*

更新日:5月2日

小林裕和

(株)グリーン・インサイト・代表取締役/静岡県立大学・名誉教授・客員教授


日本では 「遺伝子組換え農作物」 が消費者に受け入れられていない。日本には心配性の人が多いためか、「遺伝子組換え農作物」 の安全性が懸念の対象となった。科学的には自然界にある農作物と同等の安全性といえるのだが。「遺伝子組換え」 と言う言葉も忌避的感覚を招く。大抵の人は、人体の設計図が 「遺伝子」 に書き込まれていることは知っているので、その 「組換え」 というと不安を感じるのも無理はない。「遺伝子組換え」 技術の延長線上にある 「ゲノム編集」 は、弊社の主力技術の1つであるが、「ゲノム」 という言葉は濁音を伴い、不気味な感じを受ける。その機能を担うのは遺伝子であり、その化学的本体は 「DNA」である。したがって、「ゲノム編集」 は、「遺伝子編集」、「DNA編集」 とも呼ばれる。技術としては、2012年に複数の研究者により発表され、それらのうちエマニュエル・シャルパンティエとジェニファー・ダウドナが、2020年のノーベル化学賞の栄誉に輝いた。これは細菌が有する外敵防御システムを活用し、遺伝情報DNAの特定の位置を切断する技術である。これにより、動植物においても特定の遺伝子のみを壊すことができる。この壊すことを前提とした技術は、「ノックアウト (KO) 型ゲノム編集」 と呼ばれ、これは自然界で起こりうる変異と同等であり、区別が付かない。そこで、2019年厚生労働省は、この技術で作られた食品に対し、届出のみで栽培・養殖さらに販売を可能とした。

 

「ゲノム編集」 で作られたデカフェ茶やコーヒーが消費者に受け入れられるかは、弊社の事業化において最大関心事である。したがって、消費者の意向を調査した。合同会社idxに委託し、調査対象者は500名、男女比は50%、世代比率は20歳代〜70歳代均一とした。デカフェ茶については、約3割の人が買ったことがあると回答。ゲノム編集の茶については、その特性によっては52%の人が興味ありと回答。すなわち、KO型ゲノム編集によるデカフェ茶やコーヒーの市場は、日本において意外と大きいと期待する。




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